【11月26日その③】2作品とは趣きが違うドキュメンタリーでした。ソプラノ歌手のバーバラ・ハニンガンにジョンが自分の作曲した曲で歌うよう依頼します。ジョンの作る曲ですから一筋縄ではいかないのです。プロのバーバラですらめげそうな難しい曲。観ているこちらでもその大変さは伝わってきます。ピアニストのステファン・ゴスリングの演奏を聴いていても難解な曲であることは明らか。二人で試行錯誤しながらも上手くいかないのです。困ったバーバラはジョンにメールで現状を伝えることに。そのメールのやり取りが非常に素敵で泣けてきました。バーバラのメールを読んで、彼女がこの挑戦から逃げ出したいと思っていると把握するのです。そんな彼女に返す返事が素敵過ぎて…。アーティストである彼女に対する愛と尊敬がこもっていて、なんて優しい人(単なる優しいだけではない)なんだろうと思いました。バーバラのことを知らなかったので調べてみると拠点を母国カナダではなくフランスに移しているとか。なんと彼女達の撮影をしていたマチューと交際してるとか。この撮影がきっかけなのかな？
さて3作品通して気になったのがジョンの服装。ずーっと迷彩柄のカーゴパンツに黒いTシャツ。これが彼の定番なんでしょうね。服装に迷う時間があるなら音楽作ってたい、という感じかしら。ある意味羨ましい。上映の後のライブも楽しめました。東京版John Zorn's Cobraです。充実の一日でした。
