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肉体の悪魔のeop421のレビュー・感想・評価

肉体の悪魔(1986年製作の映画)
3.0
ラディゲの原作を、舞台を現代イタリアに置換えた作品です。冒頭の飛び降り自殺しようとする女性のシーンが印象的で面白い展開を期待してしまいました。俳優の演技か秀逸で久し振りに凄い演技だな、と感心。原作のシーンを上手く使っていて好感触でした。主人公と逢瀬を重ねるマルトが精神に異常をきたしていたり、戦争で帰ってこない婚約者を逮捕され裁判中の政治犯に、と設定変更に面白みがあります。思ったのは監督は『愛のコリーダ』でも観たんでしょうか。彷彿とさせるシーンがありおやおや、と思ったのでした(笑)。
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