ほーく

しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜のほーくのレビュー・感想・評価

2.4
【主義主張】
気がつけば、こんなに放置してましたシリーズ②
(①は、アリスとテレス)

これね、X(旧Twitter)の映画界隈でも荒れましてね
私の親しいフォロワーさんも絶賛共感派と非難轟々派が入り乱れておりました

でまあ、私はスコアが示す通りなんですが、今回、具体的に内容に触れますので、未鑑賞の方は回れ右をしてくださいませ

では、始めますぞ

私、常々申しておりますように、原作厨つまり知名度が高い作品を映画化する際には原作を大事にしているか否かで評価が左右される性質の持ち主です

何故なら、原作の持つ世界観・人物像等を確立することを放棄しているからです

原作が保持している知名度を利用し、観客動員を稼ぐ安易な手法は、これまでも死屍累々を築き上げてきました

何故、原作ファンは激怒するのか
本来、作品が持つ魅力を毀損させられた、と思うからです

言うはずが無いだろうっ!
そんなことを!
By 竈門炭治郎氏

ですわ

今作品に限って言いますと、まさに我らの野原ひろしがそうなんですな

テレビアニメでの野原ひろしの言動は、クレしんファンなら誰しも心の中に宿ってます
それは、もちろん人それぞれ、色んなひろし像があるんです

でもね、あれは無いわ

さて、根幹に触れます

今作品、所謂負け組となり、八方塞がりで追い詰められ自暴自棄になった人物が急に強力な力を得て始めた世間への復讐が、どんどんエスカレートして暴走したところを野原一家がなんとかするんですな

まあ、そのクダリはどうでもいいんですが、問題はクライマックス後の締めです

今回の悪役は、今流行りで言うところの弱者男性です
幼いころから家庭環境にも恵まれず、虐げられ、支援もなく孤立して、未来に絶望した存在です
ほら、容易に想像できるでしょ?

そんな可哀想な悪役がしんちゃんに出会い、まずは負の情念から我に戻るんです

さて、そこで我らのひろしは、なんと言ったと思います?

『頑張れ!』
ですよ

みさえも言います
『頑張れ!』

もちろん、しんちゃんだって
『頑張れ!』

オマケな登場人物たちも
『頑張れ!』

あのなぁ、頑張って頑張って頑張り続けたけど、誰も助けてくれなくて、先も見通せず、自暴自棄になった人間に向かって言う言葉か?

この言葉を赤の他人から浴びせられて頑張れるヤツなんざ、そうそう居ない
というか、それが出来るなら、今の境遇にはなってない

これって、今に始まったことじゃないと思うんです
古今東西、『頑張れ!』ほど無責任で非情な言葉はないです
私は、余程のことが無い限り、苦境に陥っている親しい存在には、この言葉はかけないです
だって、頑張ったんだもん
頑張って頑張り続けても駄目なんだもん

ひろしから放たれた非情なセリフを耳にして、私の血の気が引きました
そして、一気にその血は沸騰したんです

許せない
野原ひろしに、こんなことを言わせるなんて

原作厨である自分は、愛すべき登場人物や世界観をダシにして、クリエイターがテメェの主義主張を振りかざすのが大嫌いなんです

そんなにそれを広めたいなら、オリジナルで勝負しろや

最近、ほんと、多くなった気がします
こんなやり口

うーむ
一ヶ月以上放置してたから、頭も冷えたと思ってたけど、変わらんなぁ

さて、アンガーマネジメントの勉強でもすっか!

(=゚ω゚)ノホナ、マタ!!
ほーく

ほーく