このレビューはネタバレを含みます
タイトルで説教映画かと思ってみたが、この歳になってファンタジー作品を作り切る宮崎駿の姿勢は尊敬する。
面白いかと一言で聞かれると、正直なんとも言えないが、ワラワラなどのシンプルな造形でバズりそうなキャラデザは素晴らしい。
戦争から入るストーリの導入は正直長いと感じ、また屋敷の異様さなど本編に入るまでの尺はもっと削ってもいいのではと感じた。
ファンタジーのストーリーに入ると、悪くはないものの、ラスト積み木の濁し方などジブリに整合性は求めないが、展開は想像よりツギハギだらけで急。
どう積木を積むかというメッセージ性のある問いかけはあるものの、自分が大叔父の跡を継がないと強く否定するようなシーンもなく、ストーリー的なメッセージ性はぼてけてよくわからなかった。
カエルやペリカンワラワラのジブリの圧倒的な物量作画は見応えがあった。
遺作になるのであればぜひ劇場で見て良かったと思えると思う。
映画的にはヒロインがずっとおばあちゃんなのは気になった。なんだかんだジブリ作品はヒロインの可愛さで見れてたとこもあったと思う。
初期に推しおばあいャンを見つけて楽しむ作品。
多分中盤「学校に三百円寄付した」あたりのお父さんの口の中の影パカってたように思う。