arimasou16

君たちはどう生きるかのarimasou16のレビュー・感想・評価

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
1.0
どんな作品でも好きな人がいるから、罵るのは良くないとされてますが、私には筆を止めることが出来ませんでした。この作品が、好きな人は読まないでください。不快になるだけです。





もしあなたが不眠症に悩んでいる、というなら、今すぐシネコンのラグジュアリーな席を予約してこの映画を見に行ってほしいです。きっとスヤスヤと快眠できるはずです。

私も寝ました、両隣の人も寝ていました、そして終幕後、歩く人の会話からはこう聞こえました。

「よく寝なかったよね?」
「一ミリもわからなかった、後であらすじ教えて」
「え、もう覚えてない」

良かったといえば米津玄師の地球儀という歌をドルビーアトモスで聞けたことでしょうか?そうそう、個人的には一番驚いたのは、EDの最後でした。

これ、脚本、監督、宮崎駿なんですねぇ…息子とかジブリの新鋭監督とかではなく…えぇ

どこぞの新人監督が「今のアニメは萌えだの、転生だの、観客に媚びた作品ばかりだ。本当の芸術作品を見せてやろう」と意気込んだ力作かと思ったからです。

共感、期待、興奮、刺激を全く呼び起こさない、理解不能な僕だけのサイコーなストーリーを、あの世界のジブリが、金と時間をかけて映像化してあげた一大浪費イベントに、2時間付き合うのは、本当に苦行でした。

デビルマン、キャシャーン、ドラクエユアストーリーと味噌っかすに言われましたけど、全然マシですね。何故なら、あれらは、あんな面白いのをここまでつまらなくしたな、と減点した結果で、出涸らしにしても元々は超一流品なんです。

でもこれは、元々が箸にも棒にも掛からない、どうしようもない最低のウンコです。ジブリスタジオの作画や久石譲の音楽をもっても暖簾に腕押しです。こんなつまらないアニメ作品は十、二十年ぶりに見ました。

なぜ、ここまで貶すのでしょうか?それは、私がつまらない映画を途中で見るのを止めて出ていけない、投資に向かない人間だからです。そして、最後まで見たのだから私には罵る権利があると、自己正当化する、自分の中に正義を見い出すSNSに向いてない人間だからです。そして、時間と金を無駄にされた怒りを、罵ることで鎮めようとするアンガーマネジメントなんです。
arimasou16

arimasou16