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君たちはどう生きるかのTEYEGのネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

【前提】
この作品は中身がどうのこうのを論ずるのではなく「鑑賞した結果自分は何を感じたのか?」を「自分の言葉で」表現することに意味があるんじゃないかと、個人的には思いました。
なので、他の人の感想など一切見ずに、劇場を出たそのままの状態でレビューに向き合っています。

【感想】
僕がこの作品から一番強く受け取ったメッセージは「自分の言葉をもって生きよう。自分の決めた徳を積み重ねて他者に貢献しよう」ということ。

▼「自分の言葉をもって生きよう」について
ここで言う「自分の言葉」は自分の核となる意志・主義・信条・思想などがイメージ。あるいは己の哲学と言い換えてもいいかも。
劇中にたくさんのインコが登場していました。僕はそのインコが「自分の言葉をもたない人たち」の象徴として描かれているのでは…?と考えました(インコは人から教えてもらった言葉を繰り返すだけ)
自分の言葉をもたないとどうなるか?政治や国際情勢に対して自身のスタンスを表明できず、当然意見などできない。他人任せな、自分の人生さえご機嫌であればOKな大人になってしまう。
実際そういう大人は多いと思いますし、僕自身も自分の核となる思想や哲学を持てていない。だからこそ、ドキりとしたのです。
では、自分の言葉をもつにはどうすればいいか?方法は様々だと思います。たくさん本を読むのも一つ、たくさんの人と話すのも一つ。とにかくあらゆることに興味や問題意識をもって学び、自分自身を拡張していくのが大切だと思います。改めてそのことを痛感し、徹底していこうと感じました。
外面を磨く前に、己の内側を磨こうぜと。

▼「自分の決めた徳を積み重ねて他者に貢献しよう」について
13個の積み木?積み石?について言及されているシーンからの気付き。
大叔父様の「みんなそれぞれが13個の積み木を積み重ねれば…」という旨の発言を聞いて、僕はパッと「ベンジャミン・フランクリンの13の徳」が浮かびました。
フランクリンが自身の人生を律する道徳規範として13の項目を設定し、一定期間に1つずつ実績していったというやつですね。
どうもそれのことにしか聞こえなかったので、改めて自分の中の道徳規範を整理・設定して、実践してかなければならないなと感じました。
ただ、眞人が石で自分を傷つけたように、積み石の、つまり徳や善意は使い方を誤れば己の身を滅ぼすことにもなる…ということも心に留めておかなければならないのかも知れません。

…というのが「君たちはどう生きるか?」という問いに対する僕のアンサーです。

これで晴れて他の人のレビューが見れる!自分との差分を考えるのが楽しみです。
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