君たちはどう生きるかの結衣のネタバレレビュー・内容・結末

今までの他の宮崎駿作品と同じようなシーンやキャラやセリフがたびたびあったねと一緒に行った人に言われて、たしかにそうだなと思った。
それもそうだし、もののけ姫とかナウシカみたいな何かを伝えようとしてくる感じがすごく強かった。
でももののけ姫とナウシカと違って何を象徴しているのかはハッキリしてなくて、考察厨がゴロゴロ出てきそうだなと思った。
私はふんわり受け取ることにした。
多分1番はあの石の積み木のことなんだろうな。
積み木は、すごく繊細なバランスで積み上げなくちゃいけなくて、その積み上げる人は血統で決まっていて、人の悪意に満ちていて、悪意のない美しい積み木は主人公は触れないと拒否したんだね。
これをふんわりそのまま受け取った。

話の筋は父の再婚相手を母として受け入れるまでの少年の話だけど、自然、生き物、物怪、宗教っぽいもの(式神とか祖先崇拝とか死生観とかまじないとか)がたくさん出てきて、ジブリー！宮崎駿ー！って感じだった。

広告なかったからあんま商売って感じじゃないのかと思ってたけど、最後のキャスティング見てめちゃくちゃ業界の何かを感じた。あと米津玄師の曲が意外だった。宮崎駿にそんな柔軟性があったんだ。

作画という言葉が正しいのか分からない。でもそれが明らかに今までの作品のと違って、進化してるんだなぁと思った。ところどころキャラクターの動きがなめらかになる時と荒っぽくなる時があった。ぼやっとさせてるのも、明暗のコントラストが強いのも、全部から何かを伝えたい思いを感じた。