あでぃくしょんBBA

シティーハンターのあでぃくしょんBBAのレビュー・感想・評価

シティーハンター(2024年製作の映画)
4.0
2024.04.28 配信で視聴
アニメは未視聴。実写版はフランス版のみ視聴済み。

本作は開始7分でソープの現場。そこから泡姫マットでコースター……からの、空飛ぶソリへ。
原作漫画を読んでたのは30年以上前のこと。主要キャラクターや特大ハンマーは覚えてたけど、まっさかフーゾク匂わせシーンがあるとは……。
思い返してみれば、当時の少年ジャンプには先行してもっこり元祖の徳弘正也作『シェイプアップ乱』あり、同作者の『ジャングルの王者ターちゃん』あり(この作品で“スケベ椅子”なるものの存在を知った)、2024年の現在からみると不適切も甚だしい少年漫画誌だった。懐かしい!

鈴木亮平の冴羽䝤には不安があった。原作者である北条司氏の描く主要キャラは白人系の骨格と顔をしている。対する鈴木亮平は、体格体型こそアングロサクソンとタメを張れるが、顔の骨格とつくりは “ごつくて地味”な日本系。予告編はもちろん、観はじめてからもチラチラとその違いがよぎり……だったが、あまりのなりきりぶり(一瞬の表情、立ち姿、歩き方)とアクションに、違和感がいつのまにか吹っ飛んでいた。

香は、原作やアニメを未見の人にはただただウザいだけのキャラだったろう。親切だけど無神経で無鉄砲で脳天気だからお節介がすぎ、余計なことをしでかすのは原作設定なので仕方なし。
各シーンの撮影は必ずしもストーリーの順番通りではなかったはずだが、香役の森田望智さんの演技が尻上がりに良くなっていて、エピソードではすっかり香だった。熱演に拍手。(完全に余談ですが、彼女、十年前の松山弘平騎手に似てる)

冴子……原作イメージでは、冷たいエロスを感じさせる女刑事。だけど『ザ・ファブル2』でアクションを仕上げてきた木村文乃さんを応援してるので彼女で良し!
槇村……安藤政信氏、原作キャラより目と雰囲気に色気がありすぎ。匂い立つ色気ってこの人のことだね。

私的に、CGやセットの若干のチープさは目をつぶれる範囲。
できれば大きな画面で観たかった。
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