あでぃくしょんBBA

シークレット・ミッションのあでぃくしょんBBAのレビュー・感想・評価

シークレット・ミッション(2013年製作の映画)
3.5
2024.03.06 配信で視聴

本作は2013年製作。韓国映画を観すぎる前に観てたら、たぶんもっと高評価にしてたと思う。

物語は、祖国や自分の来歴にそれぞれの思いを持つ、若き北朝鮮スパイ3人が引っ張る。1人は素朴で素直な目をした主人公。もう1人は殺人訓練時からの主人公のライバルで、城田優か生田斗真に似たガッチリ型のイケメン。そして最後の1人は、主人公を慕う、まだ幼さを残したミドルティーン。

コメディ主体の前半から追跡・逃走・格闘主体の後半に移ったあたりで、この映画は若手スターと次代スターのファンに向けたものだと気がついた。そこからどう展開させるのか観ていくと、どうやら『レッド・ファミリー』みたいになりそうで、残り30分が辛かった。

次に生まれてくるならどんな人になりたいか聞かれて、「平凡な国の平凡な家に生まれて暮らす人」と答える寂しさ、荒涼とした孤独。
殺した数や勲章で「雄性」を誇示したい奴はどうでもいい。殺人者や犯罪者になることを幼いときから義務づけられて育っても、それまでの環境や遺伝、本来の性格性向の違いでそちら向きじゃない人間だっているだろう。
私が10兆円資産の大富豪か神様だったなら、そういう子たちをピックアップして平凡に普通に暮らさせてやりたい(邦画『予告犯』の“シンブンシ”たちも一緒に)。
あでぃくしょんBBA

あでぃくしょんBBA