Siesta

シティーハンターのSiestaのネタバレレビュー・内容・結末

シティーハンター(2024年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

日本でもエンタメアクションでもしっかりと面白い。何よりも、もはや日本が世界に誇る俳優と言っても過言ではないだろう鈴木亮平の力。鈴木亮平の演技力と存在感で完全に成り立っている。アクションの迫力と所作のキレ。もうコメディ版ジョン・ウィックって言っていいのでは?ってくらい。これ、シリーズ化、間違いないのでは?
冒頭、依頼人の色仕掛けにやられ、窓ガラスからアジトへ突入する冴羽。この複数の敵を見事にやっつけていくアクションがまぁ見事。それからもうリロードよ!リロード見せてくれるのめちゃくちゃジョン・ウィックイズム。ソープに突っ込むの笑う。原作知らないもんだから、速攻相棒死ぬのか!と。
それから、舞台が現代というのもあり、半グレ、何よりもトー横。トー横キッズを思わせるキャラクターたちに、薬物の広がり、それによる犯罪の連鎖、死という最後。あの薬は見事にメタファー。
全裸監督でNetflixには多大なる貢献を果たした森田望智が香役に抜擢。香は最初こそうざいなぁって気もしたけれど、彼女のポジションは冴羽を80'sのキャラクターに留めないためには大事。
日本のテレビドラマ的なチープさも絶妙に回避していて、それはやっぱり予算面もあるのだろうけれど、鈴木亮平の力。スナイパーの時のガンアクションともっこりモードの緩さ。このギャップが安っぽくない。
で、結局、なんであの子だけ薬で死ななかったのだろう。あと、何年か前に鈴木亮平が冴羽役をやりたいってWikipediaに書いてあったっけなぁと思ったら、やっぱりそうで、念願叶っての主演だったわけか。そりゃ気合いも違うわ。
Siesta

Siesta