KOZO

朝がくるとむなしくなるのKOZOのレビュー・感想・評価

朝がくるとむなしくなる(2022年製作の映画)
4.0
『寝ても覚めても』から追いかけてる唐田えりか。あの件はずーっと言われてしまうだろうけど、「喪失と再生」という人間ドラマ好きには大好物なテーマを体現してる人というと失礼か。

ブラック企業を辞めてコンビニでアルバイトをするも馴染めず、人生を諦めてる主人公が、バイト仲間や偶然出会った元同級生と出会って徐々に…というストーリー。

大きなドラマはなく、日常のちょっとした幸せを感じることで活き活きとした生活を取り戻して。
以前からプライベートでも友人という芋生悠とのシーンはかなり素のまんま。普段激しい罵り合いとかそんな作品ばかり観てるから、二人の微笑ましいやり取りを観てるとなんだか癒される。
今作についてのインタビュー読んで、「唐ちゃん」「芋ちゃん」って呼び合ってたのが微笑ましかったな。

過去の辛い体験を打ち明けて、それに対して信頼している友達が寄り添ってくれる…それだけで「生きてていいよね」って思わされる。
上映時間76分、低予算だし派手さは無いけど、たまにはこんな作品もいいよね。

鑑賞したのは調べたらおよそ12年ぶりの元町映画館さん。
コロナ禍では大変だったろうなと思うけど、それを乗り越えて引き続き地域に根ざして運営をされている姿に胸が熱くなる。
KOZO

KOZO