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岸辺露伴 ルーヴルへ行くのSONIAのネタバレレビュー・内容・結末

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)
2.4

このレビューはネタバレを含みます

『ルーヴル』という単語のみにひかれて鑑賞。昔の芸術家か何かが(幸田露伴あたりのイメージとごっちゃになったっぽい)ルーヴルを散策するとかの半ドキュメンタリーを想像していたが、ジョジョのスピンオフでサスペンスで高橋一生が主演ということは直前になって知った。
 
ジョジョの原作もドラマも一切見たことがない私にこの作品はを語ってはいけないのかもしれない。でも敢えて語らせていただく。かなり酷いこと書くのでこの作品が好きな人は読まない方がいいです。

*****
一言で言えばつまらなかった。
期待のルーヴルが数分しかなかったのは残念だが、それでも作品が面白ければ許しただろう。というか、ルーヴルを冒涜してるのかとさえ思った。タイトルにルーヴルがついてるのに、せっかくルーヴル内でロケできたのに、しょぼい映像しかなくてルーヴルがかわいそう。

全体的に役者がみな棒演技に見える。これは役者が悪いのではなく、映し方が悪いのだろうと思う。効果音やBGMがほとんどない平べったい映像でただ台詞を喋ってるだけに見えた。

古びた和風旅館の謎めいた年上の女性に憧れる青年の僕。昭和かよ!で実は昔の画家の病弱の妻でとかなんとかも設定が古すぎる。

謎めいたサスペンス風かと思えばルーヴル地下ではB級ホラーみたいになってるし。

全体的に映像がもやがかかったようなのも気になった。特にパリ。4Kガッツリみたいな不自然に鮮明な映像も好きではないが、あの美しいパリを曇天の日みたいにしか撮れてなかったのは残念。美男美女のパリっ子がいるカフェとか、そんな平凡な絵しか撮れなかったのかな。そんなん東京だって撮れるじゃん。

そして岸辺露伴の画風って梅図かずお風なのね。まあいいけど。あの河童のようなヘアバンド?はトレードマークなのかな。

映像もBGMを含めた音楽もストーリーも演出もすべて好みでなかった。テレビではよくても2時間の映画だとテンポが悪くて間伸びしてるようにしか思えなかった。

最後に一応フォローをすれば、客の入りはよかったし、隣の男性達はところどころウケていて、最後に小さく拍手をしていた。見る人が見れば面白かったのだろうから、やはり私との相性が悪かったのだろう。
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