このレビューはネタバレを含みます
殺し屋系は大体「俺ツエー」展開になりがちだと思います。この作品も例に漏れず最終的には俺ツエーにまとまりますが、その俺ツエーになるまでのプロセスに製作陣が説得力を持たせたいようなストーリー展開になります。
・偽パスポート数十冊持ち
・死体処理用のガレージ持ち
・空港の検査犬と目が合っただけでトイレ駆け込み身体拭く
・本件に関わった人物は基本皆殺し(ある人物を除く)
・街並みと溶け込む為、マックしか食わん
・アマゾンでセキリュティハックの部品調達(そんなん出来へんやろ)
上記のように男心をくすぐるシーンがこれでもかとか出てきます。
この手際の良さならまあツエーんだろうなと鑑賞中も僕らも錯覚出来ます。
主人公は徹底的且つ計画的に業務をこなして行きますが、普通に自らのミスで家族を危険に晒し、個人の感情で報復を行うのだからどこか滑稽です。だがそれを超カッコよくスマートに演出しており、かなり絶妙なバランスで成り立っている映画だと思います。
結局、冷徹な殺し屋が人間らしい1面見せるのが1番皆んな好きなヤツやんと改めて感じました。
SM嬢が出てきた時の焦り様は必見です。
マイケルファスベンダー、柄シャツ似合い過ぎやろ。