WATASON

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミーのWATASONのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

ホラー映画を構成する大事な要素はいつの時代も「若者の悪ノリ」だと考えてます。
「あの廃墟忍びこもーぜ!」「あの老人にちょっかい掛けてみよーぜ!」「呪いのビデオ見てみよーぜ!」と今まで数多くの悪ノリが繰り広げられ、今作は「霊に取り憑かれてみよーぜ!」という悪ノリとなっております。なんじゃそりゃ。
その悪ノリによって常に考えられる最悪のパターンを更新していくので、まあ最悪な映画となっております。

そして主人公ミアに同情の余地があまり有りません。これも大事です。同情出来るキャラが最悪に陥っていくと見てる側は理不尽と感じるようになり、次第に作品自体にムカついてきます。今作はそのような事は無く「まあ大体お前が悪いしな…」と思えるので程よくエンタメとして楽しめます。

基本的に主人公ミアの「寂しさ」を紛らわす為の行動が全て仇となっていき、その孤独に漬け込んだ霊のアタックがものの見事に決まっていく様はある意味とても美しいです。ミアはまあただの普通の寂しい子です。それがまた一番やるせなくてどうしよもない。それが狙いなんでしょうね。

これは邦画じゃ無いから良いと思います。日本でやるとただのこっくりさんになるし、海外の若者がイキってドラッグみたいな悪ノリするからギリエンタメなんでしょう。

2があるしとしたら、降霊のプロも呼んじゃって、霊界との異種格闘技戦ですわ。
それしか考えられません。
WATASON

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