ゆっくりゆっくり水底に沈んでいきながら、語る内容はどこまでも「嘘と本当」の話。演技が救いになる話なのかな、、？と受け取ったけれど、正直のれなかった。
終始俳優たちの演技は抑制的で、クライマックスでもやりすぎないのが印象的。
“一見静かで何も起こってないけど奥底には、、”が伝わる良い演出だと思うけど、であればリリーフランキーとか康すおんにあんなにベラベラ示唆的な話をさせてしまっちゃダメだと思った。あそこだけやたら説明的で、物語を進めるコマになっててすごい冷める。
ただ終盤の対峙するシーンは好きだった。
首にかけられるものが「あれ」から「あれ」に変わるとき、その主体も移り変わる。嘘と独りよがりは時に人を傷つけ、そして救うということ。
