ストーリーはどシンプルだけど、「映画って筋書きの複雑さや巧さに頼らなくても作れんだよ?」と言わんばかりの堂々たる割り切りが潔くて良い。物語を牽引する主演チョンジョンソも素晴らしかった。
「親友の復讐のために力をふるうことになった元民間ボディガード」
アバンタイトルでセッティングを全て済ませてしまう手際の良さと、色彩と音楽の決まりっぷり。チョンジョンソはセリフ自体はとても少ないけど、目線に/佇まいに説得力が伴う。監督のイチュンヒョンは私生活でのパートナーだそうで、さすが活かし方をよく知っている。
また、アクションはスピーディであると同時に銃もナイフも素手も◯◯◯◯もな手数の多さが楽しいし、「レトロがブームだろ?」と不思議な脱力がチャーミング。
綾瀬はるかのリボルバーリリーもこれくらいできてたらなあ、、と思わずにはいられなかったです。