このレビューはネタバレを含みます
前作が面白かったので、期待いっぱいで鑑賞。
スタートから、主人公のJuneのPC画面固定で、様々なアプリが交錯しながらスピード感ある（チカチカするくらい）展開。
幼い頃に父を亡くしたJune、その母親グレイスはマッチングアプリで知り合った男性ケビンとコロンビアに旅行に行く。
しかし、帰国日に空港へ迎えに行くと2人は出てこない。宿泊先のホテルに連絡すると、荷物を置きっぱなしで戻ってこないと言う。
Juneは、現地の便利屋や観光用ライブカメラの助けを得て、実は母親がコロンビアに行っていないことを突き詰める。
しかし、現地でケビンが警察に射殺されたことで事件は迷宮入りに…と思われたところで、突然、死んだはずの父親ジェームスが現れる。父曰く、グレイスが自分と別れるために嘘をついて陥れて投獄したと言う。
ただ、警戒心を解かないJuneは拉致られて、元々家族で住んでいた家に連れて行かれ監禁されるが、そこにはグレイスも監禁されていた。
隙をみて反撃したグレイスは、ジェームスに追いつかれ撃たれてしまうが、また隙をみて（すごい）ガラスの破片でジェームスを倒す。
家から出られないJuneは、目の前に倒れた母親を抱えて頭を抱えるが、父親が自分の家を盗撮していたPCから自分の部屋のスマホに「hey, Siri…」と話しかけて、無事警察に保護される。
様々なアプリやネットで探して依頼できるサービス、公共のデータやgoogle の履歴…電話でつながりながら、Google translateを駆使してスペイン語で現地のホテルマンと会話するのはなかなかの見もの。
ただ、この全体設計を先に置いたためか、細かいところで「？」というのが残念。
ケビンと刑務所で一緒だったと思われるジェームスが、金でケビンを雇ってグレイスにアプローチさせたのは、ちょっと不確実だし（相手にされなかったらどうしていたのか）時間かけ過ぎだし…グレイスを拉致するためだけにコロンビアに替え玉連れて旅行させるとか、凝り過ぎだろ！と。（替え玉は、グレイスのパスポートで出国した？コロンビアで行方不明になったことになればロスで捜索されないと考えた？）
ケビンの世話をしていた教会の人＝生きていた父親だったという設定だったが、それを言わずにただいきなり「生きてい父親」として現れていた方がJuneに疑われなかったのでは？
そもそも、父親の目的はなんだったのか？Juneと一緒に暮らしたかったのか…グレイスを監禁しておいてどうするつもりだったのか？殺すつもりだったら何故、Juneにアプローチするまで生かしておいたのか？
細かいところは何故何故がいっぱい出てくるんだが、まあこの映画のキモでは無いので、突っ込むのが野暮というものかもしれない。
とりあえず、面白かったので、お勧めです！
