ナーオー

Lift/リフトのナーオーのレビュー・感想・評価

Lift/リフト(2024年製作の映画)
3.0
Netflix製の午後ロー映画

特に意味のない多国籍キャスト×優雅らしさを出したいだけのヨーロッパロケ

前半20分ほどは、悪い意味でなかなかヤバい映画が来たな……と思っていました。特に去年のワースト作品『ハート・オブ・ストーン』に近い何かを感じ、おやおや… 早くも今年ワーストか?と一旦は覚悟しました…

意外にもちゃんと面白く、気がつくと最後まで観ていました笑

流石はF・ゲイリー・グレイ監督。
『交渉人』や『ストレイト・アウタ・コンプトン』、賛否両論だけど僕は嫌いにはなれない『完全なる報復』など。

特に本作と同じケイパー路線としてはリメイク版の『ミニミニ大作戦』の監督なだけあり、ケイパー映画としては手堅く纏まっており、新鮮味はないとはいえ、しっかりと面白い"Netflix製の午後ロー"映画という印象。

とはいえ近年はご都合主義の許容の範囲内を大幅にオーバーした『ワイルドスピード アイスブレイク』やなんでこれ作ってん映画ベスト10にまず入る『メン・イン・ブラック インターナショナル』など割とどうでもいい映画が続いているので100%信頼することはできなかったF・ゲイリー・グレイ監督ですが……

メンバー一人一人個性的、尚且つ一人一人の見せ場を用意しているだけで『ハート・オブ・ストーン』なんかよりも圧倒的に面白い。あれはケイパー映画に見せかけて、ガル・ガドットのワンマンアクション映画だったので…

とはいえ変装担当のメンバーをヴィンセント・ドノフリオが演じる必要は全くない。イーライ・ロスの『デスウィッシュ』に近い、なんかこいつ無駄に濃いキャラだし、なんか裏あるんじゃないのか… と変に疑ってしまった…

あと実はこうでした… というドンデン返しが用意されているが、割とご都合主義MAXで笑ってしまった… 最初からそういう計画なら予め主人公たち側がなぜあそこまで苦戦する⁈

といったおかしなところは多々ありますが暇つぶしくらいには丁度いい映画だと思います。

1週間くらい経つと内容は全部忘れてそうですが…… 故にレビューするのも1ヶ月忘れてました…
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