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スパルタ総攻撃のnanoのレビュー・感想・評価

スパルタ総攻撃(1962年製作の映画)
3.5
古代ギリシアに強大なペルシアが攻め入ったティルモピレーの戦いを描いた作品。原題が『The 300 Spartans』で快作『300』の元ネタに当たります。
幼少時に観た好印象が強く、俳優や製作者に有名な人は少ないですが、かなりの大作です。
DVDで観直すと20世紀フォックスのファンファーレに続いて、赤くワイドなシネマスコープ表示。西洋史劇が好きな私はこれだけでワクワクです。
出演者やスタッフにはギリシャ系の名がぞろぞろ。ギリシャでのロケらしく、ハリウッドのスタジオ撮影感は皆無です。
そしていきなりペルシアの大軍の途切れることのない行進。もうアドレナリン、出まくりですっ。
しかし……。
肝心の戦闘シーンは明らかに監督の力量不足。「次はこのシーン、行きまーす」てな感じで全く盛り上がりません。しかも顔面ノーガードのペルシア軍団に向けて、投げ槍を投げまくっちゃう。顔に当たったエキストラさん、大丈夫だったのか?
『300』は面白いけど完全なエンタメ。史劇がお好きな方は、退屈でもこちらのほうがいいのかな。
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