この映画はラストこそが光る映画だと思う。
そして男はロマンチストで女はリアリストだとも思う。初恋の2人が24年ぶりに再会する話。
と書くと単純だけど、少ないセリフで、表情やシュチュエーション、場の空気、そして俳優の演技で物語を紡いで行く。
説明的なセリフもないので、表情や仕草、空気感を読みながら見る映画。
初恋は記憶の中で美しいし、今での自分の心の中に鮮やかにいるけど、自分たちの今の現実を考えると、2人が一緒にいる事は難しい。
自分にとっての幸せは何か?を考えた時にノラはNYにいるのが良いし、ヘソンは韓国にいる方がいい。
悲しいけれど、2人はどこまでも交わらない。気持ちはあるのに。
鮮やかな初恋を、思い出に変えるための時間だったのかなとわたしは思いながら見ていました。
切ないね。
でもこれが大人の愛なんだと思う。
一緒にいる事が全てではない。相手の幸せを願うからこそ、愛してると言えるんだって思う。
愛もいろいろな形があるんだよね。
素敵な映画だった。