誰しもが経験する出会いと別れ。
全ては運やタイミングといえばそれまでなのだが、とにかく共感度の高いシチュエーションにとてつもなくエモーショナルな気持ちになる。先日鑑賞した『CAST AWAY』でも後半に似たような状況が出てくるが、本作は映画的な脚色なしによりリアルな切ない心情描写を描いており、とても考えさせられるのだ(いまの夫の描かれ方等)。
最後のヘソンの言葉が強く印象に残る。
この世界での出会いも次の人生からみれば“前世(Past Lives)”である。次の人生でどのような出会い方をするか分からないが、その時また会おう。
あくまで物事の捉え方だと思うが、인연(イニョン)という概念を知れただけでもこの映画を見てよかったと思える。