たらお

サウンド・オブ・サイレンスのたらおのレビュー・感想・評価

3.0
音を立てたら家の中に潜む“何か”に襲われるお話。
壊れたラジオを修理したら突然謎の女が姿を現すという冒頭シーンは無音の効果もあってビクッとしました。
女性は「静かに」と警告をしてきますが、わけがわからぬまま何度か音を出していると首を絞めにかかってきます。
何故音を出してはいけないのか、何故命を狙われるのか、そもそも怪異の正体は何なのか。わからないまま“何か”との闘いが始まります。
安易に大きな音で驚かせずにキャラの息づかいや小さな物音ひとつに着目させる展開が良かったですね。
“何か”の正体に関してもお父さんの豹変はそういうことかと納得です。
まあ“何か”の弱点、撃退方にはそれでいいんだ!? とは思いましたが。

壊れた警報器、少々音が大きい洗濯機、テレビの砂嵐……
一家庭にある家電や小物の音ひとつが“何か”を呼ぶアイテムとなりどこから姿を見せるかわからない緊張感がいいです。
レコーディングルーム(防音室)という一家庭には珍しい場所での攻防は必見。
歌手志望である主人公エマの勇ましさと成長も見所。
続編も期待出来そうな終わり方でしたので、呪いのアイテムシリーズ化に期待します。
たらお

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