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ソウルメイトのIPPOのレビュー・感想・評価

ソウルメイト(2023年製作の映画)
4.1
韓国映画鑑賞:750作目

オリジナル版を見ないまま鑑賞しました。ミソとハウンの10年間に渡るまさに「ソウルラブ」が美しく、せつなさ全開の仕上がりでした。

済州島の自然と奔放な10代の少女2人の姿が見事にハマった映像の数々は見ものです。W主演のキム・ダミの活躍は既知だけど、ハウンを演じたチョン・ソニ!彼女の透明感たるや…なんちゃら坂46に居そうな黒髪清楚なルックス、それでいて声がちょっと低めなギャップ。彼女の神々しさが作品の力を強めていた印象です。

同性同士、単なる友達を超えた絆。昔のドラマ『素顔のままで』を思い出しますよ…古っ!!1人は平凡に結婚し、1人は都会で夢破れ荒んでいく…互いの中にはいつだって相手のことがある。「やっぱり私、あんたが居ないと私らしくいられないよ」…うんうん、素直で痛々しくてよろしい。


はちゃめちゃなこと言っちゃうと、仮に2人とも同じ男を好きで、その男が2人のことをそれぞれ抱いてたとして…それは性処理の話であり、女の子同士の絆はそんな事では壊れないんじゃないかなぁ…なんてことを思わせてくれる、強い2人の愛(ミソとハウン)だった。ジヌという1人の男を介在して2人の女の子がいびつに繋がってる数年の流れが無様であり美しくも見えた。



さて、ここからはネタバレしまうのでアレですが…

腑に落ちなさ過ぎる点がクライマックスにきて多発。直前までは文句なしだったのにさ!!
・なぜミソがこどもを育てることに??理解出来ん。普通は残された家族じゃないの?
・あとジヌが全く知らないままなんてことある??つまりハウンが◯◯◯こと、両親は島の誰にも話してないってこと??そんなことある?
・なぜミソはハウンがまだ生きてるかのようにハウンの人生の続きを演じるの?そしてなぜ世間に隠すの?

↑オリジナル版見たらわかる?劇場で両隣の方たち、ラストで泣いてたけど自分はこれらが邪魔して最後一気にモヤモヤに襲われました涙
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