脱北したい人達のために奔走する韓国人のキム牧師
自身の命が危険に晒されるリスクを抱えながら他人のためにここまでできるのかと感心してしまう
時間も関係なくひっきりなしにかかってくる電話は中国へ逃げてきた脱北者を助けて欲しいというSOSや各国にいるブローカーとのやりとりだった
心休まる時間があるのかなと心配になる
10年間で1000件もの脱北者を導いてきたキム牧師
支援を始めた理由を聞いても誰もが容易にできることではないなと
この映画は
北朝鮮と中国の国境を流れる川を渡り脱北を試みた5人家族(高齢の女性と幼い子ども2人を含む)
先に脱北者した母親が北朝鮮に残した17歳の息子との再会(脱北)を望む
これら２つの視点から成るドキュメンタリーと、当事者や関係者が語る北朝鮮の現状を織り交ぜた構成だった
ブローカー側はビジネスだから裏でかなりのお金が動いているのだろう
脱北のためには複数のブローカーを通さないと前には進めない
ブローカーとの信頼関係でのみ成立することだからいつ裏切られたり嘘を言われるもかわからないし脱北が成功するという保証は全くない
思想統制され悲惨で過酷な北朝鮮からの脱北
成し遂げることへの難しさや厳しさを目の当たりにして言葉が出なかった
★2024年 映画館で鑑賞
29本目
