観てる間，監督がガイ・リッチーだと完全に忘れてました。
こんな王道な骨太戦争映画撮るんだ。
にしても命が軽い，軽すぎる。でも戦争ってそういうもの。
今、ウクライナでもガザでもこんな事が日常かと思うといたたまれない。
この話だって、つい最近の事。おまけにアメリカ完全撤退後の1ヶ月後にタリバンが政権をとり、現在に至る。この事実にさらにいたたまれない。
「荒野に希望の火を灯す」でアフガニスタンの荒野に緑の大地を蘇らせた日本人医師の努力を全く踏み躙るようなタリバン。そしてそのタリバンに殺されてしまった中村哲氏。この国の未来はまた暗いトンネルへと入っていってしまった。
かと言ってアメリカ軍やイギリス軍がアフガニスタンの平和を担っていたとは到底思えないけれど、これ程までに自国のに人々に国を作る力がない国はいったいどうすれば良いのか？タリバンが嫌いなアフガニスタン人の方がきっと多いはずなのに、タリバンに支配されたこの国に平和が訪れることは到底思えない。
それにアーメッド家族は無事脱出できたけど，同じように通訳としてアメリカ軍に協力していた人々は家族含めて殺害されたとエンドロールに出ていて，さらにいたたまれない。
こんな何処とってもいたたまれない作品を観て、アメリカ軍強い！凄い！とは到底思えない。
戦争は、暴力は、何ひとつ肯定する事は私はできなあなぁ。
ジョンの奥さんがとても素敵だった。
