PSM・パニック障害という、自分自身にコントロールできないものを抱えた二人が出会い、生きていく物語。
8ミリフィルムで撮影された映像と、
渋川清彦・光石研・芋生悠などのキャストが文句なく綺麗だった。
やっぱり8ミリフィルムに映る光は柔らかくて素晴らしいなぁ
4Kもいいけど、見えすぎることの欠点は、やっぱりある気がする。
松村北斗演じる山添が、藤沢(上白石萌音)の忘れ物を届けるとき、
それまで着ようとしなかった会社の制服をさっと羽織り、
そこから少しずつ社内に溶け込んでいく姿が、とてもよかった。
そりゃ渋川清彦も泣くわ。可愛がりつつも心配していた元部下が、与えられた状況を肯定して、真っすぐに向き合い始めてくれたら、嬉しいよなぁ
それにしても、企画・制作ホリプロで、
キャスト的にも一般ウケする映画作りを求められたであろう環境の中で、
このバランスの作品を作ってくれる三宅唱監督はさすがでした!
恋愛関係にはならない。劇的な別れも起きない。
けど、確かに通じ合い、何かがお互いの中に残される。
それで十分に魅力的な物語だよなー