何も起こらないようで密かに大きな変化が起きていく映画。ほのかに温かい。個人的には緩やかすぎてちょっと退屈だった。近くにある社会とか、生きづらさ、本来の日常みたいなものと、宇宙を隣り合わせにする感じが、好きな人は好きなんだろうなという感じ。夢とか希望、悪くいうと綺麗事のような。あとはやっぱりタレントが俳優とかやるべきではないと思ってしまった。演技はすごくナチュラルで凄いと思うけど、余計な背景がチラついてしまって、結局は"◯◯を演じているあの人"としか思えなかった。それって俳優としてどうなんだろ。一方、上白石萌音は"無害な人"がハマり役なんだとようやく理解できた。
何というか、自分が生きていく上で大きく考えが変わるような気付きとか、圧倒されることはない、ぬる湯、常温みたいな映画だった。それが心地よい人の方が、多いんだと思う。
