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哀れなるものたちのUのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.0
おもろい。どこまでもファンタジー。登場人物が"不思議"を不思議と思わない、絵本の世界。ギレルモ・デル・トロ感。エマ・ストーン、これまでラブコメとか華やかな役が多かったけど、ここへ来て印象派としての打ち出し。ヨゴレっていう意見も多いけど、私はよきタイミングでの方向転換だと感じた。個人的にはゴッド先生役のウィレム・デフォーの怪演に拍手。最後瞳から光がなくなり、本当に死んだように見えて、自分の祖母が亡くなった瞬間を思い出した。魂が抜けていく演技。これを生身の人間が演じているって並大抵のことではない。脚本も誰にでも分かりやすく作られていて、体力のない人でも飽きずに最後まで鑑賞できるんじゃないかと思う。エマ・ストーン始め衣装が非常にブリリアントでよろしかった。とっかかり重たそうに感じるけど、割とライトな後味。
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