シネフィルmonk

俺たちは天使じゃないのシネフィルmonkのレビュー・感想・評価

俺たちは天使じゃない(1955年製作の映画)
2.8
『カサブランカ』の監督と主演のボギーがコンビを組んだコメディ作品。デビルズ(悪魔)島刑務所から脱走の3人の囚人が雑貨屋に押し入って逃走するはずが、お人好しの店主家族の経営状態、娘の恋愛に同情し、居候しながら巻き起こす騒動をコミカルに描く。

3人は詐欺師、妻殺し、金庫破りの名人で端々に物騒な言葉が相次ぐが、心はいずれも優しく、店主の奥さんから「あなたたちは天使のよう」と歓迎される。ストーリー自体はテンポも端切れもあまり良いとは言えず、コメディとしてもビリー・ワイルダー、ウイリアム・ワイラーやエルンスト・ルビッチら名手の作品のような冴えも感じないが、あのハードボイルドなボギーが囚人服にピンクのエプロン姿でコミカルに演じているというだけでも一見の価値があるかも〜。
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