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真実の瞬間のマッサージ屋のレビュー・感想・評価

真実の瞬間(1965年製作の映画)
3.0
スペインの田舎の農家で育ったミゲル(ミゲル・マテオ・ミゲラン)は貧困の為に都市部に出ていった。
しかしフランシスコ・フランコ総統による独裁政権により都市部も決して仕事が有り余る状況ではなかった。
ミゲルは手っ取り早く儲かる闘牛士になろうと老闘牛士ペドルーチョに弟子入りする。
めきめき頭角を現したミゲルは瞬く間にスター闘牛士になるが・・・。

主演のミゲル・マテオ・ミゲランという方は本物の闘牛士だそうです。
どうりで闘牛シーンがあまりにもリアルだったのは納得。
そういった闘牛シーンや祭りのシーンはどうやら本物の映像らしい。

ストーリー自体は貧しい青年のサクセスもの。
栄光を掴んだ先の葛藤や悲劇は…分かりやすい展開なのでね(笑)

改めて闘牛というものを見ると現代の倫理観には合わないんでしょうね。
スペインの文化ですし他国の人間が色々言うのも御門違いなんでしょうけど、牛がかわいそうとしか思えなかった(笑)
背中に剣を刺されて生き絶えていく姿がなんとも。

それを抜きにしても特別面白い映画とは思えませんが、ドキュメンタリー映像はなかなかのものです。