天下の超かぼちゃ王大将軍

食人族4Kリマスター無修正完全版の天下の超かぼちゃ王大将軍のレビュー・感想・評価

3.0
「なぜパンツはそんなに白いのか」

評価が難しい。時代背景を含めて。

ただ、思ったより上手かった。

もっと酷いと思ってた。
ただ、ある一点では思ったより酷かった。

まず、構成として、見つかった食人族に襲われた状況のフィルムを主体に描かれるのかと思いきや、
そのほとんどがフィルムを発見した人の視点になる。

元々、襲われる人間が映像残せんやろという感覚があったので、
その部分は必要最低限に抑えた感覚は、おそらく現代ではやり切れない部分ではあると思う。

食人族ってタイトルで、コアな部分短いってね。

この感覚は現実的で評価するし、
また、食人族に襲われる若者達に因果応報の要素を描いた点。

姑息w

映画的に、すげぇ説教する視点な気がするんよね。

この因果応報があったからこそ。

仕方がないよね、彼らは。って風に映画では見せてて、
フィルムを発見した人たちの言葉も代弁して、「現代人こそ野蛮」的な、
なんか俺哲学してる?的な感じで終わるんよね。

ぶっちゃけ、ゴア表現は聞いてた話と違うくらい拙い。
言っちゃ普通。人に関してはね。
リアルでもなんでもない。
とりあえず、チ◎コ出しときゃええやろ感がある。

けど多分、この塩梅ってのは、結構リアルに受け止めて、
例えばそういう未開の文化圏を実は差別的に見てるからこその、
その差別感覚に気付いてる俺達かっけ、的なノリで作られてるんだろうと思う。

知的や、俺等、っていう陶酔。

その陶酔は結果的に個の賛否を歓迎したんじゃないかなという気もする。

けどこの映画、今の時代に見るともう一段あって、
この映画を撮ってる彼ら自身と今の感覚のギャップがある。

それが、人ではなく動物の命の軽視。

他のレビューチラ見する限り、動物の虐殺シーンはリアルっぽいし、
確かに見ててもリアル。
もしかしたら、人の虐殺シーンの一部の動物のそれを使ってる可能性もあるかなという気はする。

もうちょっと後の時代であれば、ゴム人形にそれと似せた何かをぐちゃぐちゃ見せてたんだろうと思う。

その境界がこの映画なのかなと。

今見ると、撮影で失われてる動物の命は、食すという行為には程遠く、
ただの損壊。
命を見た目のために意味もなく奪っていく。

当時の感覚はそれで可だったんだろうけど、
今の時代、「この高尚な画をとるために仕方がないよね」と言わんばかりの命の損壊は不快この上ない。

人も含め、命あるものは命を食す。
命の定義がなんなのか、による部分はあるけど、生のベクトルの何かを食して、自身の生を保ってるのは、肉食だろうがベジタリアンだろうが変わらない。

成長しえる何かのそのベクトルを食って自分を繋いでるんよね。

当時と今と、その概念はある程度拡張され、
例えばジビエでも食のための殺。

今の時代には色々物議を呼ぶ文化的な猟(漁)でも、
目的は食に繋がる。

ただ本作は、食に繋がらない、画作りのために命を奪ってる。

この感覚は、今の時代に褒められたものではない。

結局、自分の生を保つためではなく、単に虚栄を満たすための生の凌辱。

この感覚は食人族の描写にも現れていて、
食人族の挙動が食の為の動作ではないんよね。

結果的に今の時代で見れば、その辺りも含めてリアリティを欠いている。

ただまぁ、当時の感覚を今の感覚で処断する事は出来なくて、
ギャップやなぁって。

動物の命の損壊は不快やけど、映画としては思ったよりちゃんとしてた。

それがまぁ感想で、今の時代見るべきかどうかは、
必要もないし意味も無いし、
ただ、昔の感覚を見る上では、あぁそういう時代もあったのかと、
そういう感じで意味は見い出せる映像かな。

いやしかし、当時の役者さん。
よーあれやれって言われてやったよね。
無理やなぁ。動物のシーンは。
今の時代に生きるワイにしてみたら、イカレてる。

それ以外は、正直しょーもない。
今見ると拙いってのしかないわ。

ただまぁ、それらのギャップ置いておいてすっげ疑問があってさ。

白人側、コミニケーションにチ◎コ見せて全裸になってるけど、
相手はチ◎コ隠してるよね。
チ◎コは見せんでも、相手と同じ土俵だったんちゃうって。

あと、乳要員の美人な彼女。
パンツ、白ない?
その状況で、パンツだけ以上に白ない?

めっちゃ輝かしい白。

それをどう維持したのか気になる。