叡福寺清子

ブルックリンでオペラをの叡福寺清子のレビュー・感想・評価

ブルックリンでオペラを(2023年製作の映画)
3.3
予告を観ると,スランプで曲を書けなくなったオペラ作曲家の旦那と,潔癖症の精神科医の嫁の夫婦が,旦那の曳船の女性船長との浮気から起こるコメディな印象を受けますが,全く違います.こんばんわ.三遊亭呼延灼です.

本作は,どっかで開き直って突破すりゃなるようになるでってお話.そりゃ大人だから無茶できないよね,でも成り行きにまかせて,若者助けて,思い切ったら案外イケるかもってお話.思い切ってアン・ハサも上半身脱いでたしね.作曲家は浮気して海に落ちて曲が書けるようになったし,浮気知った嫁はいつかはと思い描いていた修道女になるし,市民権を得られていない事でどこか遠慮がちだった女性は16歳の娘が結婚(そもそもこの結婚話もなりゆき)するって事で,権威主義な旦那から離れる事ができたし.やったね,良いことづくめじゃん.面白いのは全てのきっかけとなった曳船の女性船長だけは,何の立場も変わっていない事.あとZ世代の若者も意外と冷静・・・ティーンでの結婚は離婚率高いけどそれでもいい?ってお互い話し合うなんて,無責任な大人よりもしっかりしてると思いますよ.それがわかってりゃ,ほんとに離婚する時泥沼化しないでし・・・いややっぱするか.離婚するくらいだもんなぁ.憎しみとか強い念がなきゃしないよなぁぁぁ

ねーねー,かれんさんは私と離婚したいって思ったことあります?えっ毎日毎時間毎分毎秒思ってるですって・・・またまたそんな冗談を,ってそんな真面目な顔で言われたら,こっちは余裕が無くなるじゃござんせんか.いいですか,そんな事言っても,私は号泣しながらも,どこまでも追いかけますからね!!!!!!!