「ミスト」や「ショーシャンクの空に」などのスティーブン・キング原作の映画化の成功で知られるフランク・タラボンが手掛けたパニックホラー映画に「ブロブ/宇宙からの不明物体」がありますが、そのオリジナル版がコレ。
なんと主演はスティーブ・マックイーンですよ!
まだ若かりし頃で、ほぼ無名。
後の大スターも、こんな映画で主演をはっていたんですねえ。
さすがのイケメンぶりです。
まあ、そんなキャストの事など気にもせずに、子供の頃に楽しんで観ていたものです。
昔は、しょっちゅうテレビでかかっていましたから。
ある晩、隕石が落下してきます。
ホームレスみたいなオッサンが落ちた場所へ行ってみると、隕石は割れていて、中から何やらゼリーみたいな物体が流れ出ていました。
興味本位で近づくと、ゼリー状の物体はオッサンの手にくっついて離れなくなってしまいます。
親切な若者であるマックイーンは、オッサンを病院へ連れていってあげますが、なんと!オッサンの身体はいつの間にか物体に食べられてしまっていました。
物体は、人喰いアメーバだったのです!
しかも、次々と人を襲っては栄養分を吸収して、無限に巨大化してゆきます。
マックイーンは、何とかして人喰いアメーバを撃退しようと頑張りますが、やがて意外な弱点を発見、人類は事なきを得るのでした。
至って普通のモンスター物なのですが、不定形生物が敵というのが中々どうして珍しかったですね。
古い映画なのでビジュアルはショボイですが、大きくなった人喰いアメーバの絶望感漂う異様な姿は印象的。
本作を観ると、「ブロブ/宇宙からの不明物体」(更にリメイク版が作られる模様)がいかに正しく進化したビジュアルを持つ映画かが良く分かります。
本作には続編がありまして、そちらはコメディ色が強くなっているのが特徴。
ところてんみたいに人喰いアメーバがニュルニュルと出現するのは怖いですが、全体的な雰囲気は緩いです。
当たり前といったら当たり前ですが、マックイーンは続編には出ておりません(苦笑)。
しかし、人喰いアメーバに喰い殺されるのは勘弁してほしいですなあ・・・生きたまま溶かされちゃうなんて、ごめんこうむりたい!
テレビ放送にて
