tonnura0130

碁盤斬りのtonnura0130のネタバレレビュー・内容・結末

碁盤斬り(2024年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

つよぽん演じるお侍が正直で実直、というよりは、基本性能としては良い人ベース、だけど感覚が偏ってる変人、なので娘が不憫だった。

オープニングあたりでは、お金に縁が遠そうだしね、の煽りにヒョイとのり、あまつさえ勝ちを捨て、結果、娘さんに嘘をつかす。

50両ある場所知ってる?→無礼者、娘を売って金策したるわ、見つかった時には首切るし!いやいや。
50両見なかった?→知らないってばよ。萬屋さんに聞いてもう一回探してよ→酒を飲んでもなかった萬屋さんがよーく考えたら、あ、額の裏に入れたわ!って思いだすでしょうに。

本懐を遂げたよ!じゃねーし。期限過ぎてっし。
キョンキョンの神ムーブで助かっただけじゃん。

まあ、その敵にしたところで盗っ人の濡れ衣は確かにそうかも。
でも肝心の奥方様についての事、目の前で手籠にではなく、だってよーの伝聞から、なにー、ぶっ◯す!しかも数年後に。
もしかしたら自分のチクリのせいで、心労をかけてた側面もあるかもしれないのに。

最後の仕上げは、碁盤を切ったら、超絶賢者タイムが訪れて、首を切る寸前まで憎悪した相手をさらりと許す。
そして、娘を嫁に差し出すと。
さらに、さらに、祝言が執り行われる中、誰にも告げないで、そうだ!放浪の旅に行こう!と諸国漫遊記に出発ですよ。
娘さんは本当に幸せになれるのかなあ。
ブチギレあわや首切り侍@行き方知れず、なんだかんだ言う人もいるよね、たぶん。

小学生の時にキョンキョン大好きで、雑誌の切り抜きを集めてた自分にとっては、年増の私には派手だし、のキョンキョンのセリフがめっちゃんこぶっ刺さりました。
良い年の取り方してるんだなーとしみじみ。

サムライつよぽんはド変態だったけど、良い映画でした、ありがとう。
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