窓ぎわのトットちゃんのdancingufoのネタバレレビュー・内容・結末

今年のベスト級。
原作未読だが、NHKドラマ「トットてれび」で泰明ちゃんのエピソードは知っていた。なので泰明ちゃんが出てきたところでもう涙腺が緩み、木登りで汚れた服を見て涙ぐむ母を見てこちらも崩壊。

トモエ学園のユニークな指導法。
迫り来る軍靴。自由が失われていく自由が丘。
空腹を堪えられない子供を叱る大人。子供を飢えさせる国家はロクなものでない。
しかし今、子ども食堂にもありつけない子供達が多数いると聞く。
戦前のきな臭い雰囲気も漂ってきた。
泰明ちゃんの葬儀から抜け出してトモエ学園まで走るトットちゃん。
その背景に、戦時ムード一色の街中、そして遺骨を抱いて悲嘆に暮れる母親。
このシーンは素晴らしい。

実にタイムリーな反戦映画だと思う。

ただ、トモエ学園の前にあった朝日新聞の看板。マスコミも体制側に付いてしまい軍の暴走を止められなかった。朝日も同罪である。看板を出して広告か？恥を知れ。