これは、イタリア版のDVDで2021年9月22日に鑑賞。FBより、その時の感想を以下に引用。
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ファシズムの普遍化を目指す「都会派 stracittà 」とその地方性を称揚する「郷土派 strapaese」の対立を見事な娯楽映画に仕立てたブラゼッティの手腕が見事。
トーキーの実験を続けてきたブラゼッティだけど、ここでは対照的なダンスシーンを撮ってくれていて見事。一方は都会のダンス。もう一方は農民たちのダンス。まさに母なる大地を踏み締めるリズムが、都会の煌びやかなダンスを圧倒してゆく流れは秀逸であり、ストラパエーゼ的なブラゼッティの立場と、当時の多くの庶民的観客に歓迎されたはず。
1930年代初めのファシズムの姿が、実は多様であったことが、この映画を通じて伝わってくる。