くらら

白鍵と黒鍵の間にのくららのネタバレレビュー・内容・結末

白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

原作知らずに予告だけ観てかっこいいジャズの映画だと思ってたら、ジャズ×ヤクザ映画でびっくり。
ザ・昭和な雰囲気に最初はみんなの話し方が照れ臭かったけど、いつの間にかその世界観に自分が入っててすんなり観れた。
おしゃれなジャズではなくてジャズの内面的な良い所・悪い所を表現してたのが好き。

主人公たちが3年前の若手時代と脂の乗った現在の時空を行き来してて辻褄なんか考えずに感じろ!というストーリーの中、実力派揃いの作品で俳優ではなくプロミュージシャンの松丸契くんがどんな演技をするのだろうと気になっていたが詩的な台詞ばかりで1人だけ状況が変わらず一番ファンタジーしててお見事。

しかしヤクザの殺し合いをミュージシャンが転落していく様になぞらえてるのは面白いけど、殺し合いの原因がゴッドファーザーを俺以外がリクエストしたからというのが小さっ!と笑ってしまうし、それを登場人物たちがマジでヤバいぞとなってる姿にさらに笑ってしまった。

そして佐野史郎さんとピエロのような高橋和也さんがかっこいい!演奏も熱かったからこそ、予告で想像してたぐらいもっとがっつり聴きたかった。
odessaで追加料金払ってライヴのように聴けて最高!と思ってたのに音楽これだけかーいと拍子抜けしてる。

面白くて気になる言葉がたくさん出てきたので、原作チェックしてみたい。
くらら

くらら