くらら

エビータのくららのネタバレレビュー・内容・結末

エビータ(1996年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

ほぼ全編歌でびっくり。
カメラアングルと美術がめっちゃ好みで、切り取り方が上品だなと思った。

出演者も色んなタイプの良い声が集結してて聞き応えあったし、曲も良い。
同じメロディーが使われてる曲もいくつかあって、将来が見えず不安なエバの歌、数年後エバから男性を奪われ追い出された愛人が同じフレーズを歌うのめっちゃ良かった。

エビータ、たった十数年の間にものすごい人生を自分の力で切り拓いてるし、批判はあれど悲しい生い立ちから出てきた上昇志向(自分の欲)と自分のような生い立ちの人を出さないための慈善活動を気まぐれに両立してるの凄まじい。
聖母であり貪欲でもあり、二面性を隠すことなく駆け抜けて生きる姿にこのパワーはどこから出てきたんだろうと思いながら観てたら、生き急いでしまったと亡くなる直前の彼女が言ってて切なくなった。
舞台版もぜひ観てみたい。
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