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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎のくららのネタバレレビュー・内容・結末

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

鬼太郎シリーズ初見で鬼太郎と目玉のオヤジがいることしか知らなかったけど、ついていけたしとても良かった。最近ゲゲゲの女房再放送にハマってるので、映画館で観られてよかった。
1回でも面白かったし、かなり深い話なので複数回観るとさらに気づきがありそう。

ゲゲ郎と水木、正反対なタイプのバディが自分の信念に従って闘う姿がかっこよかった。
事件の根本は悪しき伝統とか老害とかいくらでも簡単に言えるけど、根底にあるのは戦争も含め若い人や自分の子どもたちにそれを引き継ぐなということなのかなと思う。

ゲゲ郎がせっかく奥さんと再会したのに「これから産まれる我が子に見せたい未来のために」とあの世界に残る姿が切ないし、最後に残った怨念が時弥くんなのも苦しかった。
さよちゃんの恋心だけでは済まされない東京への憧れや背負った過去が壮絶で、一族に起きた恐ろしい事件はこれで終わらせろと妖怪たちが守ってくれたとも言えるんじゃないかなと思った。

観終えると、妖怪のような恐ろしいことを人間がやってると言われてるような気がしてゾッとしたし、2人のヒーローとお母さんが必死に守って産まれてきた鬼太郎が愛おしく、いつも側にいる目玉のオヤジに良かったぁと少し心が救われる。
ラストでタイトル出てくるの、めっちゃかっこよかった!

あとゲゲ郎の下駄があまりにも有能・万能でちょっと笑った。
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