アラカン

ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語のアラカンのレビュー・感想・評価

3.6
ダイアログ形式の脚本で、観客が1人の聴き手として設定されているため、場面展開は全てセリフをベースに進んでおり、登場人物の振る舞いも画面に向けられていた。アステロイドシティの手法と同じで入れ子構造になっており、絵本を読んでいるかのようなストーリー展開に合わせてか、もともと平面的に画を撮るウェス作品の中でもより明確にその色を強めていた。Netflix配信ということで大画面想定ではないからか、いつもの画面全体を使った背景構図の妙よりも人物の動かし方に重点が置かれることで、テンポの小気味よさが担保され途切れないセリフの中でも疲れずに見ることが出来た。
アラカン

アラカン