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首のprocerのレビュー・感想・評価

(2023年製作の映画)
2.8
北野作品、歴史共大好きなので
どうしてもと映画館で鑑賞。
タイトルコール、
音響の作り込みで見事なスタート。

予想通りの首。首、死体。
苦手な人にはキツいが、
戰ね残酷さを表した序盤。
先日のゴジラを観て、邦画も
かなりの映像が期待出来るので、
映画館ならではの細部まで
じっくり鑑賞するも。あれ?

キャストは見事にイメージとハマる。
その他大勢がストーリーテラーと
なりながら話が進むも。。あれれ?

座頭市の時と違い、
たまにくる笑いが
さっぱりハマらない。
戦国の世、実際の首桶や
一揆の資料や拷問道具を観たときの
衝撃は忘れられない。
だからなのか、
冒涜がチラついて楽しめない。
もちろん戦争讃賞なんてしないのだが
もののふが実際に戦っていた
重い時代が、うーん。

凱旋を迎える平民が棒立ちで近い。
いつでもやられちゃうー。
とかとか、
キャストとしては面白いけど
年齢がバラバラだったり、
キム兄の台詞回しが苦手だったり。
関白になっても祟りを恐れた
そんな意味でやり手で狡猾な
秀吉が敢えて俺は農民だから、と。
逆に首を獲って何がなんでも
上に行きたい某。
史実と違う弥助の解釈。
男色はそうだった部分もあるが、
うーん。

荒れた落城後の祟りを恐れて、
今だに近づかない場所や
首塚を畏怖する日本人は今もいて、
手を合わせる気持ちがある
日本人としては、
ブラックが過ぎたかなーと。

本物の能や、不気味なキャラが
出たりして、海外では
ウケるのかもしれませんね。

映画はエンタメですから、
良いと思いますが、
私は合わない作品でした。
皆さんのレビューを拝見すると
評価高めですねー。

肝心の首、昭和角川みたいなのは
わざとなのかなー。

お笑いと同じで、皆めっちゃ
ウケてるのに
ハマらない時あるんだなー。
と、学んだ本作でした。
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