魚さかな

キリエのうたの魚さかなのレビュー・感想・評価

キリエのうた(2023年製作の映画)
4.0
2023年18本目
 石巻2011年→大阪→帯広2018年→東京。アイナ・ジ・エンド、松村北斗、広瀬すず。私の大好物、時間軸の変わる映画。3人の接点の描き方が謎解きのように解明されるので178分が長すぎない。
 アイナ・ジ・エンドの歌唱も、アコギの映画音楽も、心地良かった。雪景色の小田和正『さよなら』が印象的。
 バレエは『ドン・キホーテ』の『キューピッド』で子供の天使の踊り、愛と欲望を表す。キリスト教のお祈り・地震で倒れた十字架を直す・教会で落ち合う、姉妹を繋ぐキリスト教。姉妹の絆が違和感ない一人二役へ。
 東日本大震災については設定も描写も悪くはなかった。仙台出身の岩井俊二監督の郷土愛を感じる。
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