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PERFECT DAYSのbonjuiceのネタバレレビュー・内容・結末

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

直前に寄った古着屋さんで「なんの映画見るんですか?」って聞かれたので「役所広司が便所掃除する映画です」と答えたら「めっちゃ面白そうですね」って言われました。

そんなわけないやろ、と思ってたんですが、思ってたよりかなり面白かったです。見る前が10の3くらいの感じだったんですが、10の8くらい、いやもうちょっと上かも。

綺麗すぎるのとキャッチコピーとユニクロなのが減点要素(だったら全否定な感じもするけど)。
「こんなふうに生きていけたなら」ってユニクロに言われると搾取されてる気になってしまってごめんなさい…。

綺麗すぎるのは便所のきれいさとか。
まあそもそもそのキャンペーンでもあるんやから仕方なんやろうけど、綺麗なトイレの掃除ときちゃないトイレの掃除では、印象が全然違う。臭くて汚いトイレだったら姪っ子さんは手伝うっていうたんやろか。

平山の生活は植物のよう。もしくは宮沢賢治的?地球のグルーヴにあわせて生きている感じ。なので木が友だちなんだろう。
とはいえ単調というわけではなく、平山はむしろ日々の一瞬一瞬の違いをとても楽しんでいて、それが写真を撮る行為なんじゃないかな。アナログのグルーヴの中にあるゆらぎの心地よさ。
いわばある種の「アート的」な世界観の中での生活。

単純に空を見上げて微笑むシーンを僕が好きだったってのもあるけどね。



役者がみんなよくて、好きで嬉しかった。
犬山イヌコの古本屋さんとか、安藤玉恵もワンシーンだけやったけどよかったなー。

まだまだ書きたいことありますが。思いついたらまた。
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