このレビューはネタバレを含みます
思ってたのと違うかった。
というかオッペンハイマーさんについてなんにも知らなかった。
物語は開発前から開発、落とす頃までの話、なんか密室で取り調べ受けてるオッペンハイマーのシーン、同時期なのか分からんけどなんかの公聴会を受けてる原子力委員会?の偉い人の話がまぜまぜされながら進んでいく構成。
終わった後に「難しかった」といってた人はだいたいこの構成で苦労してた様子。
特に密室の取り調べっぽいシーンと公聴会は何についてのものなのか、全体像が掴みづらいので余計かもしれない。
とはいえこの全体の掴みにくさは、そのままこの問題のもやっとした感じにもつながるのかも(そんなことはないか)。
取り調べに呼ばれた奥さんが見る幻想(愛人とオッペンハイマーがエッチしてる)とか、先々のシーンでのSEが前もって使われるとか、そういうのもあったり。
伝記映画の感想難しいな。伝記映画なのかな。
とりあえず思いついたこと羅列。
科学者のエゴとか政治家のエゴとかなー。
オッペンハイマー割と嫌なやつ。共感ポイント低い。
奥さん不倫されなのかわいそうやけどこちらも共感できない部分かも。取り調べ(取り調べやないねんけど便宜上)呼ばれたの一回だけであってる?
結局アインシュタインとの何回かのやりとりが心に残っている。実験成功したときの科学者のはしゃいでる様子の嫌な感じ(日本で生まれて育ったからかな)に対しての強烈な回収。
時系列で見せると、なんか飲み込めてしまいそうだから、飲み込ませないために、ああいう構成にしたのかも。今の社会に生きる一人の人間のあり方の問題としても、世界全体の問題としても、「原爆の父」の物語として消化(昇華、もしくは消費)できない飲み込まないようにしないと。
マット・デイモン、ジェシープレモンスだと思ってた。ジェシープレモンスの割に顎しゃくれてないなと思ってたらマット・デイモンだったよ…。