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哀れなるものたちのbonjuiceのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

女王陛下のお気に入りがめちゃ好みやったんですが、これもめちゃ好き。

オープニングからなんか格好よかった。あと音楽めちゃいい。映像の少しざらっとした質感も好きでした。


社会の法の外の存在である主人公が、自分の身体と心の反応を価値基準に、人間にとって重要な美意識を追究する話、だと思った。

法的な(社会通念的な)価値基準を傘にきてる法律文書書くやつと軍人がクソ野郎なのが皮肉。

己の身体と心を研ぎ澄ませることが、真理に近づくということなのかな。

将軍にゴッドの脳を移植するのかと思ったけどヤギだった(ヤギよね?羊?)。
あれはなかなかに不穏な最後だと感じたんだけどな。不穏というかドキリとした。

エチチなシーンとか手術シーンとか多いのだけど、生々しさが見てる側に届かないと、説教くさいというかファンタジーになっちゃうからな。
でも子どもに見てほしい映画やけどね。

衣装とか世界観とか好き。

あとエンディングがめちゃくちゃよかった。性器を模したデザインのものと壁のシミ的なものとがが延々と。音楽が消えて環境音みたいなものが残るのと。めちゃくちゃよい。意味を咀嚼しきれてないけど…。
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