影と光を見つめる映画、役所公司だからこそ成り立つ画がいくつかあった
この映画の大きな役割を果たすことになる車の中でのカセット、普通の映画でいうところの劇伴だが、今作では平山以外知らなくてもいい、知る由もない彼だけの音楽、のような気がして普通の映画では感じられない体験をした
毎日が同じことの繰り返しのように見えて、実は毎日が新鮮なのである
生活の物語は僕たちに等身大の日常の話として襲い掛かり、やけに没入して観てしまう
本来裕福な暮らしができるはずの平山の家系で、何があって彼はあの暮らしを選択しているのだろうか、それは明かされないため本当にトレイ掃除やってるの?の一言のインパクトは強い
今度は今度ってそんくらいで生きていけばいいんだよって背中も押してくれる
今当たり前に存在するものたちへの慈愛の話