とても好き。もう一度いう。とても好き。
役所浩司の生活には憧れる。
役所浩司はperfectだった。
だけどどこか違和感もあった。
その違和感はデジタルデトックス•ポルノという大島育宙の評でうまく言語されてしまった。
情報過多の現代人が欲求するアナログなものへの憧れを詰め込んでいるんだけどさ、そのやり口からバックにいる広告代理店が匂うのもいなめない。よく考えたらタイトルなんか嫌いだなー。
ヴィムベンダースが描く日本は、もはや日本人自身が内面化しているオリエンタリズム的な日本像(銭湯、下町、小料理屋、こもれび、田中民)で今では我々自身がそれに憧れているんだよなということを思った。
でもやっぱりいい映画だったと思う。
イデオロギーから語ると抜け落ちる要素がこの映画にはあったと思う。