たまご

PERFECT DAYSのたまごのネタバレレビュー・内容・結末

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

最初から100% を目指すんじゃなくて、マイナスなことがあってもそれ以上にプラスを積み重ねて100にすればいい、それなら私にもできそうだと思った。

平山というキャラクターとても良かった。女性を性的な目で見ない、清潔感あり、無口なので説教じみた発言もない、世の中皆こういう人ばかりだったらいいなあ。私はこれくらいの年齢の男性に対して偏見持ってしまってるのかなとも思った。

トイレに入ろうとして、男性の清掃員がいたらかなり警戒するし、多分入らないだろうなと思う。仮に入ったとして、トイレから出たすぐのところに清掃員が待ってたらめちゃくちゃ怖いだろうな。そこは少し現実離れしている気がしたけど、この映画はそこまでリアルに重きを置いてないかもしれない。

「今度は今度。今は今」、影踏みの時の「変わらなきゃ、おかしいじゃないですか」などの発言から平山も不変などないことはわかっていると思う。わかった上で自分の好きなことを継続しているってなんて素敵なんだろう。

いきつけのお店たちもきっと色々回って見つけたんだろうなと考えると尊いな。

スマホがなくてはならないものとなった今、スマホから離れたいと思ってる人も多いはず。だから、平山の生活はとても魅力的に映るのかも。

けど、同じ景色を見て同じ感情を抱けるなら手段はなんだっていいとも言われた気がした。木漏れ日をみて、平山はフィルムカメラを、にこはスマホをかざすシーンにて。

私も行きつけの場所をたくさん作りたくなった。出会えて良かった映画。
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