このレビューはネタバレを含みます
普段邦画多め、洋画観てもアメリカが多めの自分からすると、邦画との違いが面白かった。
邦画と違うなって感じたポイント幾つか書き連ねる。
1つは、展開の説明が必要最小限のこと。主人公が失業してお金に困るっていうシーンを、無駄な言葉やカットを使わず表現してるのとかすごいなと思った。
主人公、何かの請求書開封する→あらゆる家電のコンセントを抜く→財布の中身をひっくり返して小銭少ししか出てこない→次の会社面接
一連の流れがテンポよかった。邦画だったら請求書を開封する時点で、請求金額をアップしたりとか、主人公がお金やばいみたいな発言しそうだけど、そういう描写を入れなくても伝わるんだなって。
あと、男の方がトラムに轢かれるシーンもそう。男が歩く描写→電車の近づいて来る音→暗転→女の悲鳴
これだけで伝わるのねと。
2つめ、似てるけどストーリーの起伏が少ない。男が電車に轢かれるとか起承転結の「転」だと思うけどすごく淡々と描かれてた。邦画だと今、クライマックスです!ってシーンが明確にあってのエンドだから、そこの違いが面白いなと思った。
邦画に慣れてる自分にとっては少し物足りない感じはしたけど、今まで観たことないタイプの映画で面白かった。翻訳ではどうしようもできないくらい、国の違いを感じた。
北欧の映画は「好きにならずにはいられない」「幸せなひとりぼっち」観たことあるけど、やっぱり国が近いとテイスト似てるなとも思った。