このレビューはネタバレを含みます
先日、宮崎駿の仕事の流儀を観たんだけど、思ったより自分の周りを作品に反映させてるんだなと思った。
この作品も宮崎駿がジブリへの対抗で作ったという説があるけど、けっこうしっくりくる。
働くようになってから観ると見方変わるなあ。なんてことないけど印象に残ってるシーン2つ。↓
一つは釜爺のところに初めて行って、まっくろくろすけの仕事を千尋が中途半端に手伝った時に釜爺が放った「手出すならしまいまでやれ」。
もう一つは千尋がハクに渡されたおにぎりを泣きながら食べるシーン。ハクに言われて本当の名前を忘れかけていたことに気づき、自分を取り戻すシーンでもある。私生活でも仕事でも、本当の自分を偽ってるといつしかそれが自分になっていき、本当の自分がわからなくなる時ってあるもんなあ。千尋が大粒の涙を流しながらおにぎりを食べることでなんか浄化されて好き。
あとずっと銭婆は怖いぞって言われつつ、優しいまま終わるの謎だったけど、時間の関係で銭婆との戦いはカットされたらしいよね。それが逆に得体の知れない怖さになってるし、考えられた跡を確認できるのも面白いなと思う。
きっともっと年取ったらまた見方変わるんだろうな。ジブリは本当に奥が深い。!